永住申請に関連して、よくある質問をまとめました。
転職が多いと永住申請に悪い影響になりますか?
1年に3回以上も転職するようであれば、生計の安定性に疑問がもたれてしまいます。
転職のたびに年収が減ればなおさらです。
ただし、数年に1回程度で、そのたびに収入が増えるようならむしろプラスに作用すると思います。
永住申請中、日本を離れたらいけませんか?
永住審査は1年以上審査に時間がかかることもあります。その間日本を離れても問題ありません。
ただし、永住申請の時には、当然のことながら日本にいないといけません。
また、審査中に入管から審査のために追加で資料が必要ということで「資料提出通知書」が届く場合があります。これは審査の過程で必要になるものなので、いつ届くかはわかりませんが、届いたら原則として2週間以内に書類を提出する必要があります。そのため、その間日本にいないと書類の手配が間に合わない場合があります。
コロナで収入が減ると永住申請できませんか?
永住申請が許可されるためには、原則として5年間で300万円以上の世帯年収がないといけません。
ただし、コロナ禍により300万円を下回った場合、その収入減がコロナ禍によるものであること、申請人だけでなく、職場の皆が一様に減収になったこと、現在はコロナ以前の水準に回復していることを証明すれば、許可される可能性があるといわれています。
しかし、これは審査官の裁量によるものと想定されるため、必ず大丈夫だとは言い切れませんので、予めご留意ください。
永住申請中に転職したらどのような手続きが必要ですか?
一般的に転職して会社が変わった場合は、あなたの在留資格が「技術・人文知識・国際業務」の場合は、出入国在留管理局に「所属機関変更の届け出」をする必要があります。(https://nanaibashi.com/column/20230217-2/)
またあなたの在留資格が「高度専門職」「特定技能」などの場合は、在留資格変更許可申請が必要になります。
これらに加えて、永住許可申請中の場合は、申請した出入国在留管理局の永住担当部署に電話で連絡して申請番号を伝え、転職した旨を報告して指示を仰ぐ必要があります。
これは、永住申請における審査項目である年収要件や国益要件などが、転職により影響を受ける可能性があるためと思われます。
なお、結婚・離婚した場合も同様に入管永住部門への報告が必要ですが、引っ越しにより住所を変えた場合は、報告は不要です。
永住審査中にパスポートの期限が切れたらどうなりますか?
母国の大使館でパスポートの更新手続きをしてください。
新しいパスポートが発行されたら、申請番号を記載した報告書を作成し、新パスポートのコピーとともに入管に提出すれば大丈夫です。
提出は、郵便でも構いません。
その場合は、封筒に「パスポートコピー在中」と記載したほうが良いでしょう。