日系4世、5年在留で定住資格 12月28日から運用開始 入管庁

2023,12/22(金) 時事通信11:38配信19

出入国在留管理庁は12月22日、ブラジルやペルーなどで暮らす日系4世の受け入れを拡大するため、在留資格制度を改正すると発表した。  

5年間の在留や一定の日本語能力などの条件を満たせば、事実上無期限の滞在が可能な「定住者」の在留資格を付与する。28日にも告示などを改正して運用を始める。  

小泉龍司法相は22日の記者会見で「要件を緩和して、もっと大勢の方に日本に来てもらえるようにする」と説明した。  

現行制度は、日系4世が働きながら日本語や文化を学べるよう、2018年に導入。(1)入国時の年齢を18~30歳に限定する(2)親族らの支援を受ける―ことを要件に、就労可能な「特定活動」の在留資格を付与している。年間4000人の受け入れを想定していたが、22年末時点の在留者数は128人にとどまり、制度改正を求める声が出ていた。